カクメイト Calling
社内オペレーションマニュアル
商談前準備からサポート対応・解約まで、社内で共通の手順で動くための内部マニュアルです。技術名・運用詳細を含むため、外部共有は厳禁です。
目次
商談前準備(ヒアリングシート)
商談直前に必ず確認する10項目。これを押さえると 60 分商談が 30〜45 分に短縮できます。
事前リサーチ(商談前 30 分)
- 会社HP・採用ページで業種・社員規模・営業部体制を確認
- 求人媒体で「テレアポ」「アウトバウンド」募集中か確認(採用中=架電業務がボトルネックの可能性大)
- 主要事業セグメント(BtoB / BtoC / SaaS / 人材紹介 / 不動産 等)を把握
- 商談相手の役職・SNS(LinkedIn / X)で人物像を確認
商談時にヒアリングする10項目
ヒアリングシート(必ず冒頭で確認)
- 営業組織の人数(架電担当何名?)
- 1人あたり1日の架電件数(目標 vs 実態)
- 現在の発信方法(IP電話/050、固定電話、個人スマホ、社用スマホ)
- 架電結果の記録方法(Excel、スプシ、CRM、紙、なし)
- 営業マネージャーが部下の架電数を把握できているか
- 使用中の営業ツール(CTI/CRM/SFA/MA など)
- 社用スマホの配備状況(全員配備/一部/未配備)
- PC環境(Windows/Mac の比率)
- 意思決定者(経営者/部長/自分)と決裁プロセス
- 導入希望時期(今月/来月/検討段階)
業種別の刺さりポイント
| 業種 | 主訴求軸 |
|---|---|
| 不動産仲介 | 追客率向上・新人立ち上げ。マネージャーの手集計が地獄 |
| 建設・工務店 | 現場×電話・既存顧客深耕。BYOD多めなので社用スマホ調達ニーズも |
| 人材紹介 | キャリアアドバイザーの架電量・アポ獲得KPI管理 |
| SaaS スタートアップ | インサイドセールス立ち上げ・低コスト・スピード |
| 士業(不適合) | 架電量少・推奨対象外 |
デモ実演スクリプト
5分版・15分版・60分版の3パターン。商談相手の温度感に応じて使い分け。
5分版(広告流入・温度低〜中)
15分版(標準)
冒頭5分の流れ+以下を追加:
- 05:00 - 08:00:マネージャー向けに「PCで部下の架電数が一目で見える」見せ方(架電履歴シートを画面共有)
- 08:00 - 10:00:3パターンの端末組み合わせ(Win+Android/Win+iPhone/Mac+iPhone)の説明と、御社の環境ヒアリング
- 10:00 - 12:00:ベータ特典の月次レポート(時間帯別繋がり率・曜日別アポ率)の説明
- 12:00 - 15:00:座席数確認・契約意思確認・初期設定の段取り(最短即日)
60分版(じっくり版)
15分版+以下を追加:
- 15:00 - 25:00:御社の業種・営業組織の現状ヒアリング(CHAPTER 00 の10項目を完全実施)
- 25:00 - 35:00:競合比較(M社・L社・P社・B社・C社との料金・機能差)
- 35:00 - 45:00:実機デモ(実際に PC × スマホで発信〜結果記録〜履歴反映まで)
- 45:00 - 55:00:導入後の運用イメージ(最短即日初架電・3日定着)・サポート体制
- 55:00 - 60:00:契約条件確認・申込書記入・次回スケジューリング
契約手続き
Stripe Payment Link 発行から契約書送付・初回課金まで。
Stripe Payment Link 発行
- Stripe ダッシュボード → 商品 → カクメイト Calling(ベータプラン or 通常プラン)
- 「Payment Link を作成」→ 顧客固有のリンクを生成(座席数を反映)
- ベータ枠の場合:初期費用 ¥0、月額 ¥5,000 × 座席数
- 通常プランの場合:初期費用 ¥50,000(一括)、月額 ¥5,000 × 座席数(3ヶ月コミット)
契約書(覚書)送付
Phase 1 はベータ運用なので簡易な覚書で十分。Google Docs テンプレ:boardroom/contracts/calling_beta_memo_template.docx(要新規作成・後日CEOがテンプレ化)
- 事業者名・所在地
- サービス内容(カクメイト Calling)
- 料金・契約期間(ベータは3ヶ月コミット基本)
- 解約条件(4ヶ月目以降は月毎・違約金ゼロ)
- 事例利用の同意(ベータ協力企業のみ・実名 or 匿名)
- 個人情報取扱(顧客のスプシ内に閉じる旨明記)
初回課金確認
- 顧客が Payment Link で決済 → Stripe ダッシュボードで成功確認
- 領収書を Stripe から自動送信(適格請求書発行事業者番号入り)
- CRM(スプシ)の「契約状況」を「契約済」に更新
初期設定支援フロー
契約後、最短即日で顧客が架電開始できる状態に持っていくフロー。1社あたり 60〜90 分。
事前準備(顧客に依頼するもの)
- 顧客のGmailアドレス(GASデプロイ用)
- 顧客の架電リスト(CSV/Excel)
- 顧客側の Google Workspace 管理者権限の確認
- オンライン同席日時(Zoom/Google Meet・60分)
スプレッドシート準備
- テンプレ用スプシ
shared/calling-website/help/templates/master-spreadsheet-template(CEO手元に用意・要展開)を顧客の Google ドライブにコピー - 顧客提供の架電リストを「架電リスト」シートに貼り付け(companyId 列は
=ROW()-1で自動採番) - 列ヘッダーが正しいことを確認
GAS WebApp デプロイ
- 顧客のスプシで 拡張機能 → Apps Script を開く(顧客の Googleアカウントで)
- ローカルの
shared/chrome-extension簡易版/gas-backend/Code.gsの中身を全コピー → GAS エディタに貼り付け - プロジェクト名を「カクメイト Calling Backend」に変更
- 「デプロイ」→「新しいデプロイ」→ 「ウェブアプリ」を選択
- 設定:説明 = カクメイト Calling v2.0.x / 実行 = 自分 / アクセス = 全員
- 「デプロイ」 → 顧客に Google認証を承認してもらう
- 発行された WebApp URL(
/execで終わるもの)をコピー
cleanupLocks トリガー登録(推奨)
- GAS エディタ左サイドバーの「⏰ トリガー」をクリック
- 「+ トリガーを追加」
- 関数 =
cleanupLocks/実行デプロイ = Head/イベントソース = 時間主導型/タイマー = 分ベース/間隔 = 30分おき - 保存 → 顧客が認証承認
Chrome 拡張機能の配布
- 顧客に
shared/chrome-extension簡易版/一式の ZIP を送付(メール添付 or Google Drive) - 顧客向けマニュアル calling.kakumate.com/help(PW:
kakumate-beta-2026)を共有 - ZIP を解凍 →
chrome://extensions/でデベロッパーモード ON →「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」
初期設定(ステップ4を顧客と一緒に)
顧客の Chrome に拡張機能をロード後、設定画面に:
- GAS WebApp URL(ステップ3で取得したもの)
- スプレッドシート URL(ステップ2のもの)
- お名前(顧客の営業担当者名)
を入力 →「保存して開始」 → 動作確認
スマホ連携の支援
顧客側の組み合わせに応じて以下を支援:
- Windows + Android:「スマートフォン連携」アプリ起動 → Android 側に「Windowsにリンク」アプリ(Google Play)→ ペアリング
- Windows + iPhone:「スマートフォン連携」アプリ起動 → iPhone 側に「Windowsにリンク」アプリ(App Store)→ ペアリング → 通知共有/通話許可をオン
- Mac + iPhone:iPhone 設定 → 電話 → 「ほかのデバイスでの通話を許可」→ Mac の FaceTime 設定で「iPhoneから通話」をオン
テスト発信 1〜2件を必ず実施し、相手のスマホに 070/080/090 で表示されるか確認。
引き渡し(チェックリスト)
引き渡し時に必ず確認
- テスト発信が成功した
- 結果保存ボタンで履歴がスプシに反映された
- 顧客の管理者が「架電履歴」シートを開いて記録を確認できた
- 顧客向けマニュアル(calling.kakumate.com/help)の URL とパスワードを共有した
- サポート連絡先(info@kakumate.com)を伝えた
- 初回課金が確認できている(Stripe ダッシュボードで承認済)
- CRM(社内スプシ)に「契約状況:稼働中」「初期設定完了日」を記録
ベータ特典付与(月次レポート作成)
ベータ協力企業限定の月次レポート作成手順。毎月初旬(5日前後)に各社へ送付。1社あたり所要 30〜45 分。
レポート対象期間
前月 1 日 〜 前月末日。例:5 月初旬に作成するレポートは、4/1〜4/30 のデータを対象。
顧客スプシからデータ抽出
顧客のスプシに対して閲覧権限をもらい、以下のシートを参照:
- 架電履歴シート:timestamp / companyId / 担当者 / 結果 / メモ / 次回架電日
QUERY 関数で時間帯別・曜日別・担当者別に集計:
// 時間帯別の繋がり率 =QUERY(架電履歴!A:G, "SELECT HOUR(A), COUNT(A), SUM(IF(E='繋がった' OR E='アポ獲得',1,0)) WHERE A >= date '2026-04-01' AND A <= date '2026-04-30' GROUP BY HOUR(A) LABEL HOUR(A) '時間帯', COUNT(A) '架電数', SUM(...) '繋がり数'", 1) // 曜日別アポ獲得率 =QUERY(架電履歴!A:G, "SELECT DAYOFWEEK(A), COUNT(A), SUM(IF(E='アポ獲得',1,0)) WHERE A >= date '2026-04-01' AND A <= date '2026-04-30' GROUP BY DAYOFWEEK(A)", 1)
レポート作成(Google Slides テンプレ)
テンプレ:boardroom/templates/calling_monthly_report_template.gslides(要新規作成)
レポート内容:
- サマリー(今月の総架電数・アポ獲得数・繋がり率)
- 時間帯別の繋がり率ヒートマップ
- 曜日別アポ率ランキング
- 担当者別ベスト3(アポ率順)
- 「いちばん出てもらえる時間帯」TOP3 の指摘
- 来月のおすすめアクション(コメント)
PDF化して送付
- Google Slides → ファイル → ダウンロード → PDF
- 顧客の決裁者・営業マネージャーに同時送付
- 「来月もよろしくお願いします」の一言を添える(解約予防)
サポート対応FAQ(社内)
顧客から問い合わせを受けたときの社内回答テンプレ。回答前に必ずこのページを参照。
| 顧客の問い合わせ | 社内回答(要約) | 原因/追加対応 |
|---|---|---|
| 発信ボタンを押してもスマホが鳴らない | 顧客向けマニュアル CHAPTER 08 Q1 を案内。Bluetooth/連携アプリ/スマホ画面の点灯を確認 | 原因8割:Bluetooth切断。再ペアリングで解決 |
| 「他のリクエストと競合しました」エラー | 「再試行してください」「2回目で通常成功します」 | LockService の挙動。連続発生時は Code.gs を v2.0.2 以降に更新 |
| 「データの取得に失敗しました」 | GAS URL/スプシ URL 再確認。GAS のデプロイ状態確認 | 原因例:GAS再デプロイで URL 変更。「デプロイを管理」→「編集」→「新しいバージョン」で同URL維持 |
| 履歴シートが見つからない | 初期設定の setupSheet 未実行の可能性。設定画面を再度「保存して開始」 |
稀にスプシ権限不足。顧客の Google アカウントで実行確認 |
| 「アポ獲得」を間違って押してしまった | 架電履歴シートで該当行を直接編集 OK。ステータスも「架電リスト」シートで上書き可 | 履歴は追記専用なので、削除ではなく「修正済」メモを残す方法も案内 |
| 070 番号で発信したのに、相手には 050 と表示された | Rakuten Linkアプリ経由になっていないか確認。標準電話アプリに切り替え | 楽天モバイル契約の場合、Rakuten Link を OFF にして標準電話アプリで発信させる |
| iPhone+Windows で通話音声が出ない | iPhone 側で Bluetooth ヘッドセット接続するか、PC側「スマートフォン連携」設定で「PCで通話」をオン | Phone Link iOS は通話音声 PC 出力に制約あり。最新版 Windows 11 推奨 |
解約・データ移行手順
顧客が解約を希望された場合のフロー。違約金ゼロ・データ持ち出し自由が当社の差別化ポイントなので、円滑に対応。
解約申請の受付
- 顧客から info@kakumate.com or 担当営業に連絡
- 解約理由を必ずヒアリング(プロダクト改善材料・チャーン要因分析のため)
- 解約希望日を確認(通常は申請月の月末まで利用可能)
Stripe 側のサブスク停止
- Stripe ダッシュボード → 顧客 → サブスクリプション → 「キャンセル」
- 「期間終了時にキャンセル」を選択(次回課金日に自動停止)
- 顧客にキャンセル確認メール(Stripe自動送信)が届く
データ移行(顧客側に残るもの)
カクメイトはデータを預かっていないので、解約してもデータは顧客のスプシに残ります。顧客に以下を案内:
- 架電リスト・架電履歴シートはそのまま顧客の Google ドライブに残ります
- 必要に応じて CSV/Excel エクスポート可(ファイル → ダウンロード → CSV)
- GAS スクリプトは顧客側で削除可能。残しておいても害はない
Chrome 拡張機能の取り扱い
- 顧客側で
chrome://extensions/から手動アンインストールしてもらう - こちらからのリモート無効化はできない(無認証配布のため)
- 解約後の再利用を防ぐため、ライセンスキー認証を Phase 2 で実装予定(現状は性善説運用)
解約後の社内記録
- CRM(社内スプシ)に「契約状況:解約済」「解約日」「解約理由」を記録
- boardroom/weekly/ で週次レビューに上げる(特に解約理由が再発しやすいものなら改善議論)
エスカレーション基準
どのレベルの問題で誰に・どう連絡するかの判断基準。対応中の案件で迷ったらこのページを見る。
| レベル | 例 | 対応者 | 連絡方法 |
|---|---|---|---|
| L1(軽微) | 使い方の質問・操作ミス | サポート担当(info@) | メール返信のみ |
| L2(中) | 動作不具合・GAS エラー | サポート担当 → 必要時CEO | メール+Slack |
| L3(重) | 業務全停止・データ消失疑い | CEO 直対応 | CEO に電話 or LINE 即時 |
| L4(緊急) | 個人情報漏洩・セキュリティ事故 | CEO 即時 + 法務対応 | CEO に電話、原則 24h 以内に顧客連絡 |
仕組み暴露ゼロ運用ルール
外部向け文書・営業資料・LP・公開記事ではこれらの技術名を絶対に使わない。模倣困難性を保つための死守ルール。
外部向けで使用禁止のNG技術名
- Chrome拡張機能 → 「ブラウザに導入する小さなツール」「PCの拡張機能」
- Apps Script (GAS) → 「自動連携の仕組み」「バックエンド処理」
- Phone Link / スマートフォン連携 → 「スマホとPCの連携機能」
- Continuity Calling → 「Mac と iPhone の通話連携」
- Google スプレッドシート:これは差別化価値なので明記OK(顧客のデータが顧客のWorkspaceに閉じる訴求)
- OAuth / API / Webhook → 「自動連携」
- Bluetooth HFP → 「Bluetooth接続」(基本機能名はOK)
- tel: URI → 「発信トリガー」
顧客向け(マニュアル等)では使用OK
顧客向けマニュアル /help では具体名を出して構いません(操作手順を伝える必要があるため)。ただし社外への流出を防ぐためパスワード保護+noindex設定。
- 「スマートフォン連携」「Windowsにリンク」「FaceTime」などのアプリ名はOK
- 「Apps Script を開く」など操作手順を含む場合のみOK
- 仕組みの根幹(どう連携が動くかの内部詳細)は伏せる
商談での誤爆を防ぐルール
- 「Chrome拡張で〜」「GAS が〜」と言いそうになったら、「PC側のツール」「裏側の仕組み」と言い換える
- 顧客から「これってどう動いてるんですか?」と聞かれたら、「お手元のPCとスマホを連携させて、PCの操作でスマホ発信ができる仕組みです」で止める。これ以上深く聞かれたら「Phase 2 でセキュリティ強化を予定しているので詳細は控えます」と切り抜ける
- 競合(M社・L社)の名前は商談で出さない。「主流CTI」と表現